2021年はコロナ禍ストレスからBLを爆買い&Kindle unlimitedで日夜読みあさり、1000冊読破した。
比較的新しい作品ばかり読んでいたのだが『このBLがやばい!2022年度版』とはほとんど一致せず。

性癖はみんな違って当たり前。
この記事では私が独断と偏見で選んだBLコミックBESTランキングを紹介する。
作品ジャンルは「ストーリー部門」「明るいエッチ部門」「コメディ部門」「ロマンティック部門」にざっくり分けて全13作品を紹介した。
長文のため、目次から興味のある部分にジャンプしてお読みいただきたい。
ストーリー部門:5作品
ベスト1『拒まない男』三月えみ
探偵×ホテルコンシェルジュのミステリアス・ラブストーリー。
探偵の黒瀬は「お客のリクエストは絶対に断らない」と評判のコンシェルジュ・飯島律に一目惚れした。律には思いもよらない意外な過去があった。

律のホテルマンとしての有能さと素の表情のギャップ、秘めた腹黒さなど、キャラクターの深みが魅力。制服を脱がせると快楽に貪欲なところもいい。情が深くてエロい!
律が隠していた素顔が明らかになるにつれ、ストーリーに引き込まれていった。

三月先生の端正な絵柄で厚みのあるストーリーを読めて、満足度が高かった。
エロも濃密。
ベスト2 『春雷と蜜』劣情
ヤクザの青年×情夫のチャイナノワール風BL。
ユエンは兄のように慕っていたヤンの帰りを待ち、島の孤児院で子どもたちの面倒を見ていた。そこに現れたヤクザの青柳にヤンの面影を重ね、惹かれ始める。
チャイナドレスで着飾り、青柳を誘惑するユエンが色っぽい。

昼間の清純な姿とドレス姿のギャップ。スリットからのぞくむっちりしたももや、濡れたひとみが蠱惑的だ。
絵柄は瑞々しく、コマ割りや演出の仕方など隅々まで工夫されており、映画を見るように視覚的に楽しめる。

ビジュアルの美しさと、エロとサスペンスと大恋愛。私の好きな要素が全部つまってた。
ベスト3『上質な男とH』未散ソノオ
メーカー社長×マルサの男のシチュエーション・ラブコメ。
税務調査で知り合った会社社長の中原とマルサの「キキちゃん」は、デートしては美味しいものを食べ、セックスする仲だ。ところが思わぬ方面から邪魔が入り……。
ガードの硬いキキちゃんが中原にだけ気を許し、柔らかい表情を見せるところにキュンとなる。
前半は甘々イチャラブ。後半は2人の馴れ初めや関係の危機など、ストーリーのおもしろさがぎゅっと詰まっている。
ただ甘やかすだけじゃない、社長の真の優しさと思いやりに惚れた!


未散作品でこんなに毎回イチャラブセックスしているのは貴重。
ベスト4『妖精のおしり』日野雄飛
ミステリー作家×ヒゲの褐色美青年(妖精)のラブコメ。
アイルランドを訪れた小説家の壮は理想の恋人・キランと出会う。キランは文学をこよなく愛し、押しかけ女房として壮の世話を焼き奉仕し、ベッドでは貪欲に求めた。
彼の正体はアイルランドの妖精リャナンシーだった。
ベッドでの2人の睦言がやたらと官能小説ちっくでワロタ!
天使みたいなクルクル巻き毛に甘いマスクのキランは、ヒゲさえなければ、なあ……。(個人の感想です)
筋肉質の体にお尻はむっちり、プリプリ。
いかにもゲイモテしそうなボディに、レースのタンガやスケスケのベビードール、フリルのエプロンといった若妻風衣装でドドーンと登場するのがおもしろい。


めっちゃお尻を強調してくるやん。
読者をギャグ×文学×エロの渦に巻き込み、日野雄飛先生の天才っぷりが存分に発揮された傑作。
ベスト5『垣根と境内』おまる
無口な高校生×明るい人気者タイプの高校生同士のラブ・サスペンス。
クラスメートの垣根に憧れ、同じコンビニで働くようになった境内は、垣根に支配され、エッチないたずらをされる夢を見るようになる。
やがて現実と夢との境が曖昧になり……。

よくある高校生の妄想かと思わせておいて、後半思わぬ展開に。
可愛い絵柄に反してサスペンス×エロスなストーリーに引き込まれて読んだ。

思春期の妄想エロい。
明るいエッチ部門:3作品
ベスト1『蜜果』1〜2巻 akabeko
ゲイ向け風俗店店長×歌舞伎町のホストのBL。
ホストなのにゲイ風俗のタチ専・高宏に陥落し、恋人同士になったレオ。
現在高宏は現場を退き、別の風俗店の店長として働いている。
レオは高宏との関係を隠し、ひっそり同棲していたのだが……。
1〜2巻同時発売で「発売前から34万DL超!!!」の帯文につられて購入した。
ジャンル別のBLランキングでエロ部門があったら総舐めにしていると思う。
本年度ナンバーワンエロ作品!!
『このBLがすごい!2022年度版』では《攻め》部門3位を受賞した。


店長おめでとう!
長年培ったテクニックとプロの矜持を見せてくれました。
毎回気を失うほど愛しぬかれるレオはあくまでも脇役。店長が主役。
ベスト2『とろとろ秘湯で恋、はじまる。』南国ばなな
謎のイケメン×能天気な大学生のほのぼのエッチなラブコメディ。
壱春は大学を留年しふらふらしていた春休み、見知らぬイケメンから急に温泉旅行に誘われる。
その男、臣は「失恋したんです」と泣いて頼んでくるので、壱春は軽い気持ちでOKしてしまった。
楽しい旅行の最中、ゲイの壱春は臣の思わせぶりな態度にドキドキする。

壱春が日頃投稿しているInstagramが伏線につながるストーリーがお見事!
いつもニコニコ微笑んでいる臣が、後半で一瞬だけ見せたダークサイドが良かった。攻めの執着がエロい。

インスタのキス動画がセックスよりエロかった。
南国先生の絵柄はスパダリと相性がいい。
新作の『惚れ薬を飲んだスパダリがヤバすぎます』は続きが気になりすぎて分冊版で読んだ。
ベスト3『小林先輩は女の子でシたい』うり
バーテンダー×催眠術で女の子になった先輩のラブコメ。
小林はある日突然女の体になってしまい、驚きつつ、バイトの後輩・高津を訪ねる。目的は女の体でセックスすること。
「膣イキ連続アクメがしてみたいだけやねん!」と言って、手っ取り早くあと腐れなさそうな高津を頼ったのだが、高津は「俺はゲイだから女は抱けない。男に戻ったら抱きますよ」と言い放つ。
欲望丸出しで貞操観念がないアホの子・小林と、クールな高津の掛け合いがおもしろい。

内に秘めた高津の欲望と腹黒さがいい。

どっちかっつーと人間のダークサイドに惹かれがち。
前半しばらくは女体化セックスの描写が続くので苦手な人は注意!
コメディ部門:2作品
ベスト1『8人の戦士』2巻 池玲文
カップルごとのアンソロジー形式。コメディ。
プラウ諸島を治める「王」を決めるため、各部族から屈強な戦士を集め、聖なる闘いが始まった。闘いは勝ち抜きによるトーナメント方式。先に射精した方が負けだ。(←は?)
闘いを終え、それぞれの家に帰った戦士たちはパートナーとの甘い時間を過ごすのだった。
全2巻。
性器を装飾する鎧をつけた戦士たちががっぷり四つに組み合い、お互いに刺激し合って果てるまで闘う前作は、カッコいいというか間抜けというか……。


なんも考えず頭からっぽにして笑った!
2巻では1巻に引き続き、ギャグとエロの温度を保ちつつ、戦士たちの蜜月を描いており、よりスイートな話になっている。
ベスト2『密書でござる』斑月
中年の国家老×忍者×若殿の時代劇ギャグBL。
国家老から江戸にいる若殿にあてて密書が遣わされた。
運ぶのは忍びの沼助。
国家老は沼助を抱擁し「これもしかと伝えよ」と命じる。
一方、受け取った若殿は返事の文を書いて渡すと「これを……頼んだぞ」と言って沼助の口を吸った。
もしや……密書の中身は恋文!?
沼助が行き来するたび、2人の行動はエスカレートしていく。


擬似3Pです、ありがとうございました。
家老のオッサンと若殿の間に挟まれて翻弄されつつ、心の中でツッコミを入れる沼助がめちゃめちゃおかしい。
ヒゲ面で髪をふり乱し、毛深い肢体をうねらせて悶える姿は見苦し……なんだか……いけないものを見るような気持ちになった!
ロマンティック部門:3作品
ベスト1『イノセントを穢すキス』五月女えむ
粗野な山男×純真な王子の中世風ラブロマンス。
心優しい庶子の王子シリウスは病に倒れた友人を救うため、薬草を求めて山に分け入った。
友人のため、身分も顧みずひざまずいて援助を乞うシリウスに対し、山男オンブラは秘めたる復讐心をつのらせた。

純真で明るいシリウスに絆され、オンブラが復讐を忘れて惹かれ、苦しむ姿に胸が切なくなった。
五月女先生には珍しいピュアラブストーリー。
絵柄もいつもとちょっと変えており、中世の童話のような美しい世界観を堪能できる。
シリウスのウブな笑顔は可愛く、金の絹糸のような髪、揺れる耳飾り、バレエの王子様がよく穿いてるミニスカート×ニーハイタイツといったフェチ要素に目を奪われた。
性描写あり。

シリウスの《絶対領域》に目が釘付け!
ベスト2『センスオブワンダー』草間さかえ
閉所恐怖症の青年×人の心が読めるミステリー作家のほのぼのミステリーBL。
東京から沖縄に移住した沖津がミステリ作家の伊武の家に転がり込んでから1年。沖津が苦手とする飛行機での移動にも耐え、2人は上京した。
目的は2つ。文学賞パーティへの出席と、沖津の幼ななじみ・ゆうとの少年時代に起きた誘拐事件の真相を探るために……。
前作『ワンダーフォーゲル』から4年。ついに残された謎が解決しストーリーは大円団に。
基本はほのぼのラブコメだが、表題作がとびきりスイートなエピソードで締めくくられたため、ロマンティック部門に入れた。
性描写あり。
イブ先生のほんわかしたキャラクターがいい。


『ワンダーフォーゲル』は宙ぶらりんのまま終わってたから、解決篇の『センスオブワンダー』を読んでめちゃスッキリした。
稜とイブ先生が合体したのを見届け、感無量です!
ベスト3『屍と花嫁』赤河左岸
腹違いの弟×兄のホラー・ラブロマンス。
婚礼の日。新郎のジンに伴われ、厚いベールをかぶった「顔のない花嫁」がしずしずと進んでいく。
1年前、花嫁はジンの兄・リーに毒を飲まされ、顔が焼け爛れたため、誰にも顔を見せないとの噂だ。
リーや関係者はその場で粛清されたという。
初夜の床でジンが花嫁のベールを上げると、現れたのは真っ白な相貌。
死んだはずのリーの顔だった。

死体をよみがえらせ使役させる、香港映画が生み出した怪物「キョンシー」をモチーフにしたホラー作品。
現在の中国ではこのような迷信や妖怪を信じることは強く禁じられており、見かけることも絶えてなくなったキャラクターだ。
赤河先生の描く世界は切なく美しい。物語の結末はハッピーエンド、もしくは受け取る人によってはメリーバッドエンドかもしれない。
忘れられない余韻を残すラブロマンスだ。
性描写ひかえめ。

ホラーだから読む人を選ぶけど、耽美を愛する人におすすめ。
終わりに
めちゃめちゃ長くなってしまったため、完結済みのコミック版だけを取り急ぎまとめた。
こうして見ると、ほぼ、エッチなやつしか読んでないな!?
愛情表現の最たるものがセックスだと思っているので、基本、挿入まで至らないBLはなんだか物足りない感じがする。
かと言って、2人だけの閉じた世界でセックスばかりしている密室劇よりは、登場人物が生き生きして豊かなストーリーがあって、紆余曲折あった末にやっと結ばれる大恋愛の方がおもしろい。
そんなわけでストーリー重視の人にはご満足いただけるラインナップだと思う。
時間があるときに試してみてほしい。

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